宅建勉強法#2
https://chiisukesama.hatenablog.com/entry/2020/04/13/224442の続き
まず宅建を独学で合格するにあたって必要な教材を揃えましょう。
オススメを挙げていきます。
また買わないほうがいいものも理由を述べつつ挙げていきます。
【テキスト・基本書】
「らくらく宅建塾」
量、質共に必要十分です。小難しく解説されていない分覚えるべきところはあんまり深入りせず覚えろというスタンスの内容です。実際試験ではこれで十分なので過不足ない内容に仕上がっています。実際に本屋で確認するといいでしょう。宅建の基本書はこれだけでOKです。
良い点:
見やすい、字が比較的大きい、内容が必要十分、ゴロも多く掲載されているので覚えやすい、説明が簡潔。
悪い点:
民法は最低限のレベルしか記載していない、用途地域の覚え方が個人的に無理
総評:
宅建の基本書の中ではこれが一番いいのだがどうしても一冊にすべての科目が入っている構成上民法の量と質が試験に必要なレベル一歩足らずなので民法は別にテキストを用意しましょう。
基本書はこれで間違いなしですよ。
逆に買ってはいけない基本書は
「パーフェクト宅建の基本書」です。
通称「パー宅」 内容は分厚く、説明も堅苦しい教科書という感じで詳しいっちゃ詳しいんですが試験でここまでの内容はいらないだろって感じです。ゴロもなく正直わかりづらいです。理解よりも暗記な部分が多い試験なので問題集を回すことに専念して、テキストを読んで時間を取られるようなものではなく必要な時にパッと開いてさっと確認できるものにするべきなので買わないで下さい。ダメ✗
宅建を持っていて人に詳しく教えたりする時に使う用かもしれない。
宅建勉強法#1
今日から何回かに渡って宅地建物取引士(以下宅建)の資格取得をした経験から勉強方法や自身の学力に見合った力の入れ具合など書いていきたいと思います。
宅建とはなんぞや?って人はググってください。
おそらく日本でかなり有名な方の資格試験です。有名なので持っている人も多いのかもしれませんが、決して簡単ということはない資格だと思っています。
法律初学者の人にとってはかなり苦労する資格試験だと思いますし、法学部出身や何かしらの法律系資格をお持ちの方にとっては「カンタン」と言われる資格です。
宅建は「カンタン」と言われるのは法律学習経験者の声が大きいからですね。
最近の宅建の合格率は15%前後で、その15%の中には司法書士、行政書士などの法律系の難関資格取得者、受験者が多く含まれていることを考えると法律初学者や不動産会社に勤務している人の合格人数と率はかなり悲惨なのでは?
と考えることはできませんか?
そう考えるとかなり真面目に取り組まないと取れないと考えます。
ではどれくらいで受かるのか?得点目標としては50点満点で35点つまり7割はキッチリ得点しないと合格は厳しいと言えるでしょう。
市販の過去問集やテキストでは一見カンタン見えることでしょう。問題集を本屋さんでパラパラとめくってみて下さい。法律初学者の人でも「いけそうじゃね?」となるかもしれません。結論から言います。「いけません」
それは書いている人が駄目なだけじゃね?
せやね。その部分はあるのだけど個人のブログなので好き放題書いていきます。
理系科目全捨てで公務員試験の筆記を突破した話#11
https://chiisukesama.hatenablog.com/entry/2020/04/10/220858
【一般論述対策】
国家一般や地方上級で課されるのですが、基本的に日頃から新聞記事に目を通すことが大事だと思います。
地方上級は受験する都道府県の政策や問題をあらかじめ調べておかないと出題テーマによっては完全にお手上げになる可能性が高いです。
文章の文字数の最低限度があったりするのでなるべく日頃から時事に対する問題意識や自分の考えを持っておくといいですね。
公務員試験論文対策の形式だったり、展開の仕方を練習しておく意味でこちらの本を
オススメします。
例題に載ってるような典型的なテーマが出題されることは少ないかもしれませんので
おそらく内容はその場で考えて書くしかありません。
専門論文で論文の練習をしている人は特に対策する必要はないと思います。とりあえず出題されるであろうなっていう時事ネタや政策課題に対して常にアンテナ貼っておけばOKです。
とりあえず上でオススメした本をやっておけばOKです。
理系科目全捨てで公務員試験の筆記を突破した話#10
https://chiisukesama.hatenablog.com/entry/2020/04/09/233214
【労働法】
労働法は使える試験種が限定されていますが、内容が刑法よりカンタンなのでやっておくとリスクの分散になります。
労働基準監督官試験の必須科目で出題数も多いので受験するなら満点を狙いましょう。
地方上級では出題数が少ないですが出題されたらマストで得点したいところです。
勉強方法としては「スー過去」をひたすら回すだけでOKの科目です。実生活にも密接に関連している科目なので学んでおいて損はないでしょう。
主な出題は労働基準法からですが、労働基準監督官では労働安全衛生法と労働者災害補償保険法からの出題もあります。時間に余裕がないでしょうから労働基準法だけやればOKです。もっとしっかり択一で点を完璧に取る時間あるし、安全衛生法もやる時間あるよという方は、社会保険労務士のこちらの本をオススメします。
↑ 年式が古いので最新版をお買い求めください。
【労働法論文】
労働基準監督官試験で課される専門論文です。
労働法の中の制度や最近の労働時事について論述させるものです。難易度は結構高めです。労働法の知識だけでいいのか?というとそうではなく、用語の定義を記述させる問題では労働に関する用語だけでなく経済用語を聞いてくることがよくあります。
例えば労働分配率を説明してください。とかフィリップス曲線やらジニ係数の説明を求めてきたり、ミクロ、マクロの経済学を学んでいないと書けません。ですから労働基準監督官を受けるなら経済学は必須ですね。
対策としては択一試験で使った「スー過去」で用語の定義や制度を理解しつつ、より詳しい説明ができるようにこちらの本を併せて理解と論文の形式の慣れに使うといいでしょう。労働基準法だけでなく労働安全衛生法からの記述もあった年もあるので非常に難易度が高い場合もありますが、完璧を目指すのではなく皆が落とさないようなところ落とさなければOKです。
また過去問が入手できるなら直近10年分くらいは欲しいところです。出題のテーマに一定の周期性があるので過去問から次の出題予想が立てやすいです。実際私自身的中しました。
出題内容の難易度がかなり高いのでしっかり対策したいところです。
労働法は改正が多いのでなるべく本は新しいものを揃えましょう。微妙な数字要件なんかは毎年結構改正されていたりするので、最新の改正がなされている箇所を書く場合は注意しましょう。
理系科目全捨てで公務員試験の筆記を突破した話#9
https://chiisukesama.hatenablog.com/entry/2020/04/08/230559の続き
【刑法】
刑法は受験科目としては勉強する人は少ないと思いますが一応書いときます。
専門的な用語が多い科目なので用語の定義をおさえて慣れましょう。
後は「スー過去」を解いて解説を読むの繰り返しです。
公務員試験で出題される刑法は極々基本的な事項ばかりですので刑法が使える試験ならぜひ積極的に選択していきましょう!
私は労働基準監督官Aを受ける時に刑法は使いました。問題もカンタンでマクロ経済学は結局捨てて他でカバーした記憶があります。
スー過去だけで十分なのですが、もうちょっと詳しく知りたいという方はこちらの本をオススメします。
ちょっとお金は掛かりますが、こういう本を読んで疑問をさっさと解決して時間の短縮を図りましょう!。
理系科目全捨てで公務員試験の筆記を突破した話#8
この3つは人の名前とその人は何をしたのか?をとにかく暗記するだけの科目です。
個人的に政治学が一番つまらなく、次に行政学となり、社会学が一番おもしろいです。
よくある質問なんですが「社会学はやる必要あるの?」というものです。
結論言います。有ります。必須です。やらないと落ちます。
なぜ社会学か??
それは・・・ぶっちゃけマクロ経済学が爆死しそうな場合に備えるからです。
いくら複雑な問題が少ないといってもマクロ経済学は比較的多くの計算を強いられることになります。試験時間中にしっかり回答できて答えも合ってればいいですが、そうでない場合はどうしますか?政治学、行政学でカバーしますか?いいや。この2つの科目はみんな勉強するのでカバーに使える科目になりません。できて当たり前科目です。
ですからみんな嫌がるであろう受験科目を増やしてかつ、内容もあまり難解ではなく暗記で勝負できる社会学をやるべきなんです。社会学を勉強している受験生はそんなに多くなく社会学が選択できる試験種類も結構あるので苦手科目のカバーに役立ちます。
本番でマクロ経済学の問題を見て「だめだこりゃ」と思ったら逃げの科目の社会学など避難用の科目を作っておくのも手です。勉強する科目は増えますが難易度の低い科目の数を増やすことで解答の確実性を確保しましょう。
これ一冊でOKです。覚えてください。
以上です。
理系科目全捨てで公務員試験の筆記を突破した話#7
【行政法】
法律初学者の方には非常に取っ付きにくい科目かもしれません。内容が硬すぎると思うかも?
勉強していても最初は似たような制度や言葉が続くし頭が混乱します。
ですが、youtubeなんかで講義動画があると思いますので、一通り見つつ解らないところは調べるといった感じでOKです。
具体的な勉強方法はyoutubeでアップロードされている動画を見て一通り全体を見たら「スー過去」をやってみることです。
動画の進行に合わせて進めるのがおすすめです。似たような言葉や制度が多いのでしっかり言葉の定義を区別することができれば勉強がスムーズに進むはずです。最初から暗記しようとせずまずは用語の意味の理解と全体を把握することに努めてください。
さらに、判例の勉強が大半を占めるので判例の結論と判決に至る理由づけなんかを中心に勉強しましょう。
選択肢で結論が合っていても、その判決に至る理由が違うなんてのは典型的なパターンですので注意しましょう!
【民法】
法律科目の中では一番量が多く、時間のかかる科目かと思います。
2020年4月から改正民法が施行されたことで初めて民法を学ぶにはいいタイミングかもしれません。
改正されたからと言って大きく内容が変わったかといえばそうでもなく、条文が実社会に合わせてきたといった感じです。
民法は大きく分けて総則・物権・債権・親族という構成になっています。
一つの法律の中に別々のルールが存在している感じです。だから総則から順番に勉強してもイマイチ頭に入って来ずに嫌いになる人がいることでしょう。
オススメの勉強方法としてはまず、物権か債権から勉強に入ってください。オススメは物権です。
総則は民法全編共通のルールを定めている部分があるので、話が抽象的になりがちで頭に入ってきづらいのです。だからより具体的なケースや取引を想定した物権や債権から入って解らない用語や概念があれば総則を読んでみるというやり方がオススメです。民法の出題の大半は物権と債権からなのでこの2つを早くにマスターすることはそれだけ有利です。
参考書は行政法と同じくyoutubeでアップロードされているであろうものを視聴して、視聴した部分に該当するところを「スー過去」を使って演習確認していくやり方がベストです。
民法は量が多く完璧にマスターしようとすると時間が足りませんので親族、相続の遺産分割割合の計算なんかは理屈を理解したら試験で実際に問題が出ても捨てちゃっていいです。
その分しっかり皆が取れるところをこぼさないようにしましょう。